節電方法無料/低コスト
〇 はじめに
コスト削減はどの企業にとっても重要で、浮いた金額がダイレクトに利益となるので、資金も労力もかけずにできたらそれに越したことはないもの、ですよね!以下が目次です。
エアコンの節電法
この項では、エアコンの節電/節約方法について述べます。空調は、業種にもよりますが、最も電力を消費する機器です。なので、お金を掛けずに、普段からの心がけや工夫で可能な限り削減できるととても良いと思いませんか?そのために必要な知識や具体的手法を紹介します!
適切な温度設定
夏は28℃、冬は20℃を目安に設定するのが理想的です。設定温度が高すぎたり低すぎたりすると、エアコンの消費電力が増加します。設定温度を1℃下げたり上げたりすることで、消費電力がどれほど変化するかは、おおよその目安として次のように計算できます。
夏の場合(冷房)
•一般的に、冷房の設定温度を1℃下げるごとに、消費電力は約 6~8% 増加すると言われていま す。
冬の場合(暖房)
•一方、暖房の場合、設定温度を1℃上げるごとに、消費電力は約 6~8% 増加するとされています。
あくまで概算ですが、
夏28℃:1とした場合
夏23℃:1.3~1.4倍
夏20℃:1.5~1.6倍
冬20℃:1とした場合
冬25℃:1.3~1.4倍
冬28℃:1.5~1.6倍
となります。
〇 快適性と体調への影響を考慮して設定すべきですが、これだけ大きくエネルギー消費量があがります。
室内温度と湿度の管理
基本的に、夏は、湿度が高いと涼しく感じにくく、冬は、湿度が低いと温かく感じにくくなります。一般的には、電気消費量は、冷房モード>除湿モード(約1.5-2倍程度)なので、場面ごとの使い分けで削減が可能となります。
夏の除湿方法
エアコンの除湿機能を使う
エアコンには「除湿」モードがあり、これを使うと部屋の湿度を効率よく下げることができます。湿度が高いと暑く感じるため、除湿によって快適さが増します。
除湿器の使用
除湿機は湿度が高い季節に特に効果的です。湿気を取り除き、カビの発生を防ぐことができます。小型のものから大きなものまでさまざまな種類があり、部屋の広さに合わせて選べます。
窓の換気を行う
湿気がこもらないように定期的に窓を開けて換気を行います。特に朝や夜は気温が下がり湿気が逃げやすい時間帯なので、外の空気を取り入れて湿度を下げましょう。外より室内の湿気が高いと感じたら、積極的に換気をしましょう。
吸湿材を活用する
市販の吸湿財(シリカゲルや炭など)を置くことで湿気を吸収してくれます。これらは特に、密閉された小さな部屋での効果が期待できます。(例えば、室温22度、湿度50%、六畳一間は221gの水蒸気を含みますが、木炭は100gあたり15gの水蒸気を吸収可能なので、1kgの木炭をせっちしただけで約150gの湿気を保有可能となるため、それにより不快指数を下げる効果が期待でき、設定温度が高くても快適な環境を作ることができます。)
水分を放置しない
水で塗れたもの(洗濯物等)や水場などから発生する湿気をこまめに取り除くことも大切です。濡れたものの存在は、ダイレクトに湿度上昇の原因となります。濡れたものを室内で干す場合は、除湿機を併用したり、風通しの良い場所に干すと効果的です。
冬の加湿方法
加湿器を使用する
加湿器は冬の乾燥した空気を適切に加湿するために非常に有効です。超音波加湿器や蒸気加湿器、気化式加湿器などがありますが、部屋の広さに合ったものを選ぶことが重要です。
湿度の管理
湿度が低くなると空気が乾燥し、肌や喉に負担がかかります。目標として、湿度を 40~60% に保つことが理想的です。湿度計を使って、部屋の湿度をチェックすることをおすすめします。
水を置く
部屋にお湯を入れたボウルや水を入れた容器を置いて蒸発させる方法もあります。これにより自然に空気が加湿されます。加湿器がない場合や手軽に加湿したいときに便利です。この方法は極めて簡単、安価にもかかわらず効果が期待できるので、導入編としては最適です。
濡れタオルを掛ける
濡れたタオルを部屋の暖房器具の近くに掛けることで、水分が蒸発して加湿効果があります。例えば、ラジエーターやヒーターの上にタオルを掛けると効果的です。
室内植物を活用する
室内植物は蒸散によって自然に湿気を放出します。特に、観葉植物やサボテンなどの乾燥にも強い植物を置くと、湿度が一定に保たれるのに役立ちます。
暖房を適切に使う
暖房を使うと部屋の空気が乾燥しがちですが、適切に温度を調整し、過剰な乾燥を避けることが大切です。湿度が低いときは、加湿器や他の方法を使って湿度を調整します。
〇 まとめ
節電性、快適性、健康面を踏まえると、湿度のコントロールは重要な要素の一つです。以上のように様々な工夫により環境を整えることができますので、是非試してみてください!
冷暖房の効率を上げる
エアコンの風向き
エアコンの風向きを適切に設定し、室内全体に均等に風を届けるようにしましょう。特に、夏は下方に冷気が、冬は情報に暖気が溜まりますので、夏は上方へ、冬は下方へ風を送ると部屋全体の循環の効率が高まります。しかし、人が少ない場合、直接風を受けるほうがより冷気や暖気を感じやすいという利点がありますので、そこに関してはケースバイケースです。ただし、その方法は、全体として効率を下げてしまう懸念があることは留意すべきです。
扇風機やサーキュレータの併用
扇風機やサーキュレーターを使うことで、冷暖房の効果が広がり、部屋全体の温度が均一になります。これにより、エアコンの運転時間を短縮でき、効率が向上します。特に、夏は下方に冷気が、冬は情報に暖気が溜まりますので、サーキュレーター等で均等化することで、体感温度を早期に改善することが期待できます。
ドアの閉鎖
必要な部屋だけを冷暖房するようにしましょう。使わない部屋のドアを閉める、または換気だけにしておくことで、エアコンの効率を高めることができます。また、人のあまり滞在しない区画をカーテン等で物理的に区切ることもエアコンが効く範囲を狭めることができ、エアコンの過剰動作を防げます。これにより、エアコンの負担が減り、電力消費を抑えることができます。また、カーテンを使う場合、厚いカーテンや断熱効果があるカーテンを使うことで、冷暖房の効率がさらに向上します。
部屋の整理
部屋が過度に整理されていないと、空気の流れが悪くなります。什器や物が多いと空気の循環を妨げ、エアコンが効率よく動作しなくなります。できる限り、空気の循環を阻害しない配置を心掛けましょう。
エアコンの設置場所の最適化
エアコンの設置場所も効率に影響します。エアコンを部屋の中央に設置し、風が均等に回るように配置すると効率が良くなります。また、直射日光を避ける場所に設置することも重要です。(エアコンが直射日光にあたると冷房使用時の効率が下がる)直接的に直射日光を避ける手段として、カーテンやブラインド、遮光フィルタなどは効果的です。
エアコンの室外機のエネルギー効率
設置場所は、直射日光が当たり、風通しが悪いと冷却や加熱の効率が下がり、消費電力が増加します。
(1)室外機は日陰に設置
(2)空間を確保して、風通しがよくなるように設置
(3)周囲に障害物を置かないようにし、風の流れを妨げないようにする
(4)室外機の清掃:フィン(熱交換器)やファンにほこりやごみが詰まっていると熱交換の効率性が低下します。これにより室外機の運転時間が長くなり、電力消費が増加します。定期的な掃除、ごみやほこりがひどいところにはメッシュカバー等による保護が効率を高めます。
エアコンの定期的なメンテナンス
フィルターや内部の清掃を定期的に行い、エアコンの効率を保つことが重要です。汚れが溜まると、消費電力が増えてしまいます。
省エネ機能を活用する
最新のエアコンには、省エネ機能が搭載されている場合があります。これを活用すると、自動で最適化してくれるため、無駄な電力消費を減らすことができます。
使用時間の見直し
エアコンを必要以上に長時間使用せず、適切なタイミングでオン/オフにすることも重要です。
エアコンのオン/オフのタイミングについて
オンのままのほうが良い場合
エアコンをつけっぱなしにするほうが良い場合は、主に以下のようなシチュエーションです:
エアコンが効き始めるまでの時間を考慮した場合
エアコンがオンになると、初めはエネルギーを多く消費して冷暖房を始めます。しかし、その後、温度が安定してきた段階で消費電力は安定します。頻繁にオフにしてしまうと、再度オンにする際に初期の冷暖房に必要なエネルギーを再度消費するため、頻繁にオンオフを繰り返すことが逆に効率が悪くなります。
⇒⇒⇒最適なシチュエーション: 外気温が急激に変わらない場合や、外部の熱源(直射日光など)が安定している場合は、エアコンをつけっぱなしにするほうが効率的です。
エアコンの「インバータ」技術を活用している場合
インバーターエアコンは、室温に応じてコンプレッサーの回転数を調整するため、オンオフを繰り返すよりも、一定の温度を保ちながら低負荷で運転し続けたほうがエネルギー効率が高いです。
⇒⇒⇒最適なシチュエーション:インバータエアコンを使用しており、室温を一定に保つことが必要な場合。
オフにしたほうが良い場合
エアコンを一度オフにしたほうが良い場合は、主に以下のようなシチュエーションです:
短時間で室温が安定する場合
外気温が比較的安定していて、室温もそれに合わせてあまり変動しない場合、エアコンを一度オンにして室温が安定した後、オフにしても快適な温度を維持できます。特に、断熱性能が高い部屋や、湿度が安定している場合に効果的です。
夜間や温度が低い時間帯
夜間や外気温が低くなってきた場合、エアコンをオフにして、自然な風や外の空気で過ごす方が省エネに繋がります。特に、湿度が低くなるときはエアコンをオフにすることで、無駄な電力消費を抑えられます。
⇒⇒⇒最適なシチュエーション: 室内温度が夜間に安定して低くなる場合や、季節的に外気温が涼しくなる時間帯。
エアコンの稼働時間が長すぎる場合
長時間エアコンをつけっぱなしにすることで、必要以上にエネルギーを消費する場合があります。特に、エアコンが過剰に働いている時間帯にオフにして、エアコンを無駄に動かさない方が、エネルギー効率が良くなります。
オン/オフ判断の時間的基準
あくまで細部の状況に依りますが、基準となる指標についてまとめます!
不在時間30分以内
30分間オフにしてもすぐには室温は大きく変動しないので、基本的にはオフにしたほうが効率が良いです。ただし、外気温が異常に高かったり低かったりする場合や、インバーターエアコンを使用している場合はオンのままのほうが省エネにつながりやすいです。
短時間の外出(1~2時間程度)
オフにするほうが効率的。ただし、室温が非常に高くなる環境ではつけっぱなしにする方が良い場合もあります。
長時間の外出(3時間以上)
オフにするほうが効率的。ただし、室温が非常に高くなる環境ではつけっぱなしにする方が良い場合もあります。
インバーターエアコン
一定温度に保つことが効率的な場合が多いため、外出時でもつけっぱなしにすることが可能。
従来型エアコン
基本的に短時間の外出時でもオフにする方が省エネなケースが多い。
断熱性の向上(窓・壁・その他)
断熱性の向上を無料または低料金で行う、と聞くと、どのような方法が思い当たるでしょうか。実は、大きなリフォームなしでも、簡単な対策を取ることでエネルギー効率を改善し、冷暖房の効率を高めることができます。意外と見落としがちなのですが、建物がどれだけ熱を逃がしやすいかで、かなり空調のエネルギー効率が影響を受けます! 極端な例で言うと、テントと一軒家、オープンカーと一般車両、などの違いを想像したらわかりやすいのではないでしょうか?? 本項では、その方法をいくつかご紹介していきます。
隙間風の封止
隙間を埋めることで、冷暖房の効率を高め、エネルギーの無駄を減らすことができます。特に、窓やドア、壁の隙間からの熱の流出が大きいので、これをしっかり封じることが重要です。
方法:
•シーリングテープや隙間テープを使って、ドアや窓の隙間を封止します。これにより、外部の冷気や熱が入りにくくなり、室内温度の安定が図れます。
•ドア下に隙間を防ぐパッドを取り付けると、床との隙間からの冷気や熱の流出を防げます。
カーテンやブラインドを使う
遮光カーテンや厚手のカーテンを使うことで、冷暖房の効率を上げることができます。特に、冬場に窓からの冷気が室内に流れ込むことが多いため、カーテンやブラインドを使って窓の断熱効果を高めましょう。
方法:
•夜間にカーテンを閉めることで、外の冷気を防ぎ、室内の暖かさを保つことができます。
•冬は厚手のカーテン、夏は遮熱カーテンを使って、熱の進入を抑えることができます。
アルミ箔を使った窓の断熱
窓の断熱性を向上させるために、アルミ箔を使う方法があります。アルミ箔は熱を反射するため、外からの熱や冷気を遮ることができます。
方法:
•アルミ箔を窓の内側に貼ることで、窓からの熱の流出や進入を抑えることができます。アルミ箔は費用がほとんどかからず、簡単に実施できる方法です。
•あるいは、カーテンの裏にアルミ箔を貼ると、カーテンで反射効果を高め、冷暖房の効率が向上します。
床の断熱
床からの冷気や熱の流れを防ぐために、床を簡単に断熱する方法もあります。特に冬場の床下からの冷気を防ぐことで、暖房の効率が向上します。
方法:
•ラグやカーペットを敷くことで、床からの冷気を防ぎます。特に、暖房を使うときに床が冷たいと、部屋全体が暖まりにくいため、カーペットやラグを敷くことで断熱効果が得られます。
•段ボールや新聞紙を使って床下からの冷気を防ぐ簡単な方法もあります。段ボールを床に敷いて、その上にカーペットを置くと、簡易的な断熱効果が得られます。
ドアの隙間を封止する
ドアの隙間からも熱の流出や冷気の進入があります。ドアを閉めた際に隙間があれば、そこから冷暖房が逃げてしまうため、隙間を封じることが有効です。
方法:
•ドア用の隙間テープやドアストッパーを取り付けて、ドアの隙間からの熱の流出を防ぎます。
•ドアの下にタオルや布を挟むだけでも、隙間からの冷気や熱の進入を減らすことができます。
什器(棚など)の位置に注意する
什器(棚など)の配置も断熱性に影響を与えることがあります。特に、エアコンや暖房器具の前に什器があると、空気の流れが悪くなり、部屋全体が効率よく温まらないことがあります。
方法:
•エアコンや暖房器具の前に什器や障害物を置かないようにし、空気がよく循環できるようにします。これにより、冷暖房の効果が最大化され、エネルギーの無駄遣いを減らせます。
窓の開閉タイミングを調整する
窓を開けっぱなしにすることは、特に冬や夏の間、エネルギーを無駄に消費する原因になります。
方法:
•昼間の暖かい時間帯に窓を開けることで、自然に室温を調整し、冷暖房の負担を減らすことができます。逆に、外が寒いときや暑いときは、窓を閉めて冷暖房を最大限活用しましょう。
植物を活用した自然の断熱
室内植物は、自然の湿度や温度を調整する働きがあります。特に、冬の乾燥した空気を加湿する効果があり、空気の温度調整にも役立ちます。
方法:
•観葉植物を部屋に置くことで、空気の湿度を自然に調整し、室内環境を快適に保つことができます。湿度が適切に保たれていると、冷暖房の効率が良くなります。
〇 まとめ
無料または低料金でできる断熱性向上の方法をいくつかご紹介しました。これらの方法は、すぐに実行可能で、冷暖房の効率を改善し、エネルギーの無駄を減らすために非常に効果的です。例えば、隙間を封止したり、カーテンやラグを活用したりすることで、簡単にエネルギー節約が可能になります。これらを組み合わせることで、断熱性を高め、冷暖房の効率を向上させることができます。
LED照明の活用
LED照明の活用によるエネルギー節約は、非常に効果的な方法のひとつです。LED(Light Emitting Diode)は、従来の蛍光灯や白熱灯に比べてエネルギー効率が非常に高く、長寿命で環境にも優しい照明です。ここでは、LED照明を活用することによるエネルギー節約のメリットと具体的な方法を詳しく説明します。
LED照明のエネルギー効率
低消費電力
LED照明は、同じ明るさを得るために従来の白熱灯や蛍光灯に比べて最大 80%~90% 以上のエネルギーを節約することができます。例えば、白熱灯100Wに相当する明るさをLEDで実現するためには、わずか10W~15W程度の消費電力で済みます。これにより、電力消費が大幅に減少します。
長寿命
LEDは非常に長寿命であり、一般的に 15,000時間~50,000時間の使用が可能です。白熱灯や蛍光灯が1,000~5,000時間程度の寿命であるのに対し、LED照明はその寿命が非常に長いため、交換の頻度が少なく、メンテナンスコストや廃棄物の削減にも繋がります。
即時点灯
LED照明は、スイッチを入れるとすぐにフルの明るさに達します。蛍光灯や水銀灯では、温まるまでに時間がかかるため、エネルギーを無駄に消費する場合がありますが、LED照明ではそのような無駄がありません。
LED照明を活用するメリット
エネルギーコストの削減
LED照明に切り替えることで、エネルギー消費を大幅に削減できるため、電気代の節約に繋がります。家庭やオフィス、商業施設など、照明を多く使う場所では、電気代の削減効果が顕著に現れます。
•例: 1時間の使用で、白熱灯100Wの消費電力に対し、LED10Wでは消費電力が1/10以下となります。毎日8時間使用した場合、年間の電気代の差額は数千円~数万円にもなります。
温度上昇を抑える
LED照明は、従来の白熱灯や蛍光灯に比べて発熱量が非常に少ないため、室内の温度上昇を抑えることができます。これにより、冷房の負担が軽減され、さらにエネルギーを節約できます。特に夏場には、エアコンの消費電力を減らす効果もあります。
環境への配慮
LEDは、水銀を含まないため、廃棄処理時に環境に優しいと言われています。蛍光灯などは水銀を含んでおり、適切に廃棄しないと環境汚染の原因になりますが、LEDはそのような心配がありません。環境負荷を減らすことも、持続可能なエネルギー節約に繋がります。
高い光品質と明るさ
LEDは、省エネ性能だけでなく、非常に高い光品質を提供します。明るさや色温度も調整できるため、目的に応じた快適な照明環境を作り出せます。また、紫外線や赤外線をほとんど発生しないため、商品や家具、衣服などを長期間にわたって傷めることなく使用できます。
LED照明導入の具体的な方法
既存の照明をLEDに交換
最も簡単で効果的な方法は、既存の白熱灯や蛍光灯をLED照明に交換することです。LEDは、一般的な照明器具に直接取り付け可能なものも多いため、交換が簡単です。安定器を切断しなければならない状況もありますが、土台まるごと新品にしなければならないことはほとんどありませんので、非常に安価で費用対効果の高い手法となっています。(もし、土台を丸ごと新品にする必要があるなどの高額の営業提案を受けた際は!!””慎重にご判断ください””!!)
LEDダウンライトやスポットライトの使用
ダウンライトやスポットライトを多く使用している場合、LEDタイプに切り替えることで、非常に効率的にエネルギーを節約できます。特に、商業施設や店舗での使用が効果的です。
照明の自動制御システム
LED照明をさらに効率的に活用するために、人感センサーやタイマー機能を搭載した照明を使用することで、必要なときだけ照明が点灯するように制御できます。これにより、無駄に照明をつけっぱなしにすることがなく、エネルギー消費を減らせます。
調光機能の活用
LED照明には、調光機能を備えた製品もあります。部屋の明るさをシーンに合わせて調整することで、エネルギーの無駄遣いを防ぎ、必要以上の明るさで照明を使用することを避けられます。
〇 まとめ
LED照明の活用は、エネルギー節約に非常に効果的な方法です。低消費電力、長寿命、即時点灯、少ない発熱量などの特性により、家庭やオフィス、商業施設において電気代を大幅に削減することができます。また、環境にも優しく、長期的には経済的にもメリットが大きいため、全体的なエネルギー効率の向上を図るためにLED照明への切り替えを積極的に行うことが重要です。
太陽光・蓄電池システム(既に導入している方向けの内容)
高圧の施設向けに、既に導入されている太陽光・蓄電池システムを活用して、無料もしくは低コストで行える節電方法についていくつかの方法をご紹介します。
ピークシフトの活用
太陽光発電や蓄電池を利用して、施設内の電力消費をピーク時間帯からずらすことが可能です。太陽光が発電する昼間の時間帯に多くの電力を消費し、夜間の電力消費を減らすことで、電力会社からの高額な料金を避けられます。特に、太陽光が発電する日中に蓄電池に充電し、夜間にそれを利用することで、コスト削減が可能です。
エネルギー管理システム(EMS)の導入
低コストで行える手法として、エネルギー管理システム(EMS)の導入が挙げられます。EMSは、エネルギーの使用状況をリアルタイムで監視・分析し、消費を最適化するためのシステムです。太陽光や蓄電池と連携し、需要が少ない時間帯に充電・放電を管理することで、全体の電力使用を効率的に最適化できます。こちらは、当然、無料ではないので、有料/設備投資編の方でもう少し詳しく触れていきますので、ぜひそちらもご覧ください!
機器の負荷を管理する
高圧の施設内で使用される電力消費の大きい機器に関して、無駄な消費を減らすために運転スケジュールや運転条件を見直すことが可能です。例えば、ピーク時の消費を避けるために、空調や冷却装置を適切にタイミングを合わせて運転したり、機器のメンテナンスを行い、効率的に稼働させることができます。
スマート電力制御の導入
スマート電力制御技術を導入して、施設内の電力消費をリアルタイムで管理・調整することが可能です。これにより、太陽光の発電量や蓄電池の残量を考慮して、必要なタイミングで電力を使用することができます。AIなどを活用して、最適な消費パターンを学習し、運用することで効率的な節電ができます。
省エネ機器の導入
すでに太陽光や蓄電池が導入されている施設においても、省エネ機器や高効率の機器を新たに導入することで、さらなる節電が可能です。例えば、高効率のLED照明、インバーター型空調設備、最新型の冷凍機など、省エネルギー性能が高い機器を使うことで電力使用量を削減できます。こちらについても、有料/設備投資編で触れていきますので、もしご興味ありましたらぜひ一度ご覧ください!
まとめ
これらの方法を組み合わせて実行することで、太陽光発電や蓄電池のシステムを最大限に活用し、低コストまたは無料での節電が実現可能です。
また、比較的小さな施設においては、発電量の多い昼間に可能な限り電力使用を集中させ、発電の自家消費割合を増やすことが節約のカギとなります。
電力会社の選択(選ぶ5つのポイント)
単刀直入に、簡潔明瞭に、電力会社の選び方を記載します!
新電力会社を選ぶ際のポイントとして、以下の5つが挙げられます。
十分な資本力
企業の財務基盤が安定していることは、長期的なサービス提供や価格競争力に直結します。資本力のある企業は、電力供給の安定性や顧客サポートの充実にも期待できます。
自社発電能力の度合い
自社で発電施設を持つ企業は、電力供給の安定性や価格設定に柔軟性があります。特に再生可能エネルギーの自社発電を行っている場合、環境への配慮も評価ポイントとなります。
電源構成
供給する電力のエネルギーミックス(例: 再生可能エネルギー、化石燃料など)は、環境意識や将来の電力コストに影響を与えます。再生可能エネルギーの比率が高い企業を選ぶことで、環境負荷の低減に貢献できます。
提供するプランの守備範囲
料金プランの多様性や柔軟性は、各企業のニーズに合わせた最適な選択を可能にします。例えば、使用量に応じた割引や時間帯別の料金設定、安定とコストカットの比重の差など、多様なプランを提供している企業は十分な柔軟性と強靭性を保持している場合が多いです。
手数料等
kWhあたりの手数料、月々の基本料金などのコストは、総合的な電気料金に影響します。特にこれらのポイントを総合的に考慮し、自社の電力使用の時間帯毎の統計等特性や価値観に最適な電力会社を選ぶことが重要です。
〇 まとめ
単に手数料だけに注目してしまいがちですが、このようにインフラを任せるためには、本当は考慮に入れるべき項目は多々あります。
しかしながら、各電力会社は、自らの弱みを公開したがるはずもないので、ぱっと見では上記項目を見分けられないのも現状です。
我々は、電力に携わる者として常に、これら項目を総合して各電力会社をリアルタイムで評価しています。
もし、ご相談、お問い合わせ、ご要望等ある方は、ぜひお問い合わせください。
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